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2009年09月24日

サマーウォーズ 論説

キーワード
サマーウォーズ 時をかける少女 細田守 アニメ 映画 オズ

お盆の時期に観た映画「サマーウォーズ」
そろそろ公開も終わっているところが多いでしょうか?
今回はその論評・感想的なものを。
観たのは1ヶ月以上前ですが、見た直後に書いたメモを元に
書いているので新鮮な気持ちを維持できているかと。
今回はとりあえず総論。各論は書く気になれば書くかも
この記事自体、公開後も改変していく気がします。

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単純に健二を中心にした物語というよりは
主人公が複数存在する群像劇、というのが一番わかりやすい表現になるだろう。
人と人とのつながりがテーマ(おそらく)である分、各人の心理描写は欠かせない部分ではある。主人公の視点だけでは一方通行でつながりとはいえない。
ただ、多数の出演キャラの中で、なつき・カズマ・侘助・健二とそれぞれを掘り下げて描く手法が、出演キャラ全員を立たすという役割を果たしたが、
それと同時に各人物のエピソードが途切れ途切れな印象になったかも。
感動という面では大きな山を登りきるというよりは、中くらいの山が連なっているような感じ。
本来は栄おばあちゃんの存在感でそれらを1つのピークに向かって収束させているのだろうが、大家族や親族のあつまりを知らない現代人にはぴんとこない人もいるかも。
ただそうであるからこそ、感じたことのない人と人の繋がりや「おばあちゃん」という存在にノスタルジアや感動を覚える人もいるのかと。
ハリウッドのような階段を駆け上ってくような滑らかでわかりやすい盛り上がり感はないけど、各個人の心の機微への着目は秀逸。
ただ、オズ(仮想空間)内の展開がわかりやすいアクションなだけに、現実世界での微妙な人心の描写はわかりにくさ・歯切れの悪さに繋がるかも。
まあでもおばあちゃん子の僕は充分感動させられた。
実際おばあちゃんと花札やったことあるので。
ただ1点、終始描かれる高校野球の描写は必要なのか?
パソコンとかに疎い視聴者に現状を知らせるため?

※この作品の鑑賞前には花札のルールを確認されることをお勧めします。
無論知らなくても十分楽しめますが、知っていた方がいいかと。


サマーウォーズ公式サイト

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posted by Ty at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ・マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月06日

もはや戦後ではない

キーワード
もはや戦後ではない 経済白書 政治 自民党 民主党 55年体制

護送船団方式 傾斜生産方式 政権交代 小泉潤一郎 鳩山由紀夫

※リンクが付いている単語はウィキペディアの該当ページに飛べます。
※以下の文章は筆者の個人的な見解であり、いかなる団体・メディアによるものではありません。


1956年、経済水準が戦前を越えたことから経済企画庁はその年の経済白書の結びで
「もはや戦後ではない」という表現を使い、流行語となった。

それから53年が経った2009年8月30日、
衆議院総選挙で民主党が大きく議席を伸ばし第一党となり、自民政権が崩壊した。
筆者はこれをもって「もはや戦後ではない」と考える。

戦後とは何か?
それはすなわち
55年体制(自民党政権)
護送船団方式
傾斜生産方式
・保護貿易による農家の保護
・日米安保体制

である。

自民党が長期安定政権を持ち、
護送船団方式と傾斜生産方式で大企業を保護し
その見返りとして企業群は献金や選挙の際支持団体として大票田となる。
もちろん農家への保護も忘れない。
そして、アメリカの傘の下による外交の展開。
これこそが長らく続いていた「戦後体制」の本質である。
これらの体制が戦後50年以上にわたって維持され
日本の成長と衰退を牽引したのである。

戦後体制は人の人生に例えることができる。
@18歳まで
55年産声を挙げた戦後体制は
60年の安保闘争に端を発する「学生運動」に青春を費やし
70年代初めまでのめりこむ。
同時に1955〜1973年まではいわゆる「高度経済成長期」であり
体(国力、経済力)を大きくしていった。

A20代〜40代
1973年のオイルショックで若さと勢いだけでは駄目だということを痛感し、
省エネスタイルへ転換。
オイルショックからいち早く抜け出し、安定成長期に入る。
人間で言うと働き盛りであるこの時期に自動車、電機という得意分野を大きく伸ばした。

B50代〜定年
そして、85年のプラザ合意に始まる円高不況バブル景気という名の
退職金を受け取る

C定年〜
しかし、その退職金の使い方を誤り、
バブル崩壊以後低成長、マイナス成長を続けほとんど寝たきりの状態が続く。
小泉純一郎という主治医(総理大臣)の下で新自由主義的な改革をめざし
痛みを伴う治療を行い、一時的に快方へ向かうも
サブプライムローン」というはやり病に感染。
その後の主治医(総理)の治療もパッとせず、ついに終焉を迎えた。

国際競争が激しくなるにつれ、
護送船団方式で保護された企業の競争力の低下が明らかになった。
消費者意識が多様化し、IT産業、ニッチ産業が伸びるなか、
重化学工業の成長を目的とした傾斜生産方式も限界が見えた。
減反政策の見直しについては石破茂農水相も言及するなど
自民党内でも疑問の声が挙がる。

このような崩壊への布石があり、
そして2009年8月30日、まさに歴史が動いた。
戦後政治最後の砦、
自民党政権(55年体制)が崩壊した。

1955年以来、根本的には何も変わらず続いてきた戦後体制が終わった。
まさに「もはや戦後ではない」のである。




posted by Ty at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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